コメント
「数年前に生まれて初めて銅版画をつくった。普段は彫刻をつくっているので、自分がどんなものをつくるのか、全く予想できなかった。銅板をカリカリひっかいていても、一版目を刷っても、次を刷るときはまた驚く。ずっとその連続だった。 今年、初めて木版をつくった。やはり全然予想できなかった。実は、彫刻もそうなのではないかと思った。いつも自分がどんなものを次につくるか分からない。 木版画が1枚1枚刷りあがっていくとき、こんなふうに日々が過ぎていくんだなあ、と思った。特に絵具と紙がはなれる瞬間、ぺらっと音がするときに。」(作家コメント「わたしのかたち」『版画年鑑2000』阿部出版より) 《彫刻家でもある青木野枝は、ドライポイントやメゾチントによる銅版画やカラフルな木版画を制作している。鉄を媒介とする彫刻作品のようなエッチングによる作品から、鮮やか色彩による「白玉」「玉響」など様々な作品を制作しています。》
略歴
作品紹介
関連書籍