コメント
「銅版画には、その制作過程の中で、精神高揚剤の作用があるように思われます。あえて古典的な手法を取りながら、版面の上での未知の可能性が絶えず出現してくるのを楽しんでおります。複製という意味での版画ではなく、版の表現そのものに魅力があり、そのために、私の作品の場合はほぼ1点の完成を目指すときが、最もこの技法の奥深さと素晴らしさを感じられるときでもあります。今は、自然と科学と神話がひとつの環となるイメージを版に刻みたいと思っております。」
(作家コメント「わたしのかたち」『版画年鑑2001』阿部出版より)
略歴
- 1976年
- 東京芸術大学美術学部工芸科デザイン卒業、卒業制作「ネバーランドの発想」大学買上げ
- 1977年
- 主にエッチングを原画とし出版の仕事を行う
- 1984年
- 『グリム幻想』(パルコ出版)刊行、 「ナイーフな版画5人展」(77ギャラリー・銀座)
- 1985年
- 個展(パルコギャラリー・渋谷、88年も)
- 1988年
- 『シェイクスピア幻想』(パルコ出版)刊行
- 1990年
- 2人展「セラフィータ」[造形展](パルコギャラリー)
- 1992年
- 個展(ギャラリーハウスMAYA・外苑前、95年も)
- 1998年
- 個展(ミウラ・アーツ・銀座、99年も)
- 2000年
- 2人展「Outside-Inside,The Other Side」(ギャラリー ハウスMAYA)
その他、テーマに沿ってグループ展に出品