コメント
「父も母も祖父もアマチュア芸術家だった。3歳のころディズニーの漫画を写していたのを覚えている。とにかく私は子供のころから絵を描くことに熱中した。 中学で水彩や油絵を始めたある日、ものを縁取る黒い線が、色彩をより強く輝かせることに気がつく。来日し、絵画に黒い線を使い続けていると、画廊の方から木版を薦められた。木版の線はシャープで、色彩は強く、ぼかしや木目の効果も加えられる。その後、浮世絵と出会い、私とまったく同じように、初期版画では墨の線が意図的に使われていることを発見した。歌舞伎や相撲絵の墨の線や、通りや家屋の<ニンゲンクサイ>場面は、私に創造のインスピレーションを与えてくれた。 今も、木版画で、美しさ、感情、瞬間、温故知新を求め表現している。」(作家コメント「わたしのかたち」『版画年鑑2000』阿部出版より)
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