コメント
「生活、時間の中で、感じる身近な形をもとに自分好みの多種多様な生物を作品の画面上で誕生させる。 誕生した生物たちは、画面せましと動き回る。 そこには、私の現実とは異なったもうひとつの現実の姿を表している。 銅版を傷つけることによって、表情、臭い、言葉などを持った生物を、刷り上がった作品で捕獲するのである。ひとつひとつの異なった存在の集積によって、<何気ない日常の形>を確実に再構築する。 私の制作にとって重要なことは、そんな私の中に存在する生物たちとの共存である。」(作家コメント「わたしのかたち」『版画年鑑2001』阿部出版より)
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