出店 久夫(でみせ ひさお)DEMISE Hisao
作家名

出店 久夫(でみせ ひさお)DEMISE Hisao

ジャンル
シック  写真・コラージュ他    銅版  静物  風景  

コメント

 「私にとっての版画作品とは、意識することなく、気づくと版画の範疇に入っていたところから始まりました。フォトコラージュで作った原図を撮影したネガが原版となり、色々な暗室ワークを経てのプリント、手彩色により完成する作品は、家内工業的なアナログ写真です。私は、絵画表現の一面性はイリュージョンにあると思っています。そして写真の持つリアルさが絵画と複雑な関係を続けていますが、現在のデジタル画像による表現は、より仮想現実を力強く感じさせます。しかし画肌はツルツルとして、虚から虚像への表現とも感じさせられます。私は手業の生きるアナログ写真にて、その銀画像の粒子のザラザラ感に、写真の持つ虚像を託し、虚から実へと感じられる表現をしたいと思っています。」
(作家コメント「わたしのかたち」『版画年鑑2000』阿部出版より)

略歴

1945年
福井県丹生郡越前町白浜に生まれる
1966年
京都市立日吉ヶ丘高校美術コース洋画科卒業
1985年
第17回現代日本美術展(以後毎年、89年佳作賞、92年埼玉近代美術館賞、97年徳島県立近代美術館賞)
1986年
第16回日本国際美術展(90年も)・88年和歌山県立近代美術館賞
1987年
第10回エンバ賞美術展・新人賞、88年優秀賞、90年大賞
1988年
個展(INAXギャラリー2・東京)
1990年
シガ・アニュアル'90写真による現代版画-虚と実の間-(滋賀県立近代美術館)、個展(ギャラリーαM・吉祥寺)
1991年
第19回リュブリアナ国際版画ビエンナーレ(招待、93、95年も招待)
1995年
ザ・版画-刻まれた現代史-世界の版画・戦後50年展(神奈川県民ホールギャラリー)
1996年
個展(ギャラリーA・C・S・名古屋)、第3回さっぽろ国際現代版画ビエンナーレ(北海道立近代美術館)第3回高知国際版画トリエンナーレ(いの町紙の博物館・高知)
1997年
個展(あーとらんどギャラリー・丸亀市)
1998年
神奈川県国際版画トリエンナーレ98(神奈川県民ホールギャラリー)、東京国際ミニプリント・トリエンナーレ(多摩美術大学附属美術館・東京)
1999年
「ミューズ新春美術展-向き合えば、絵画は芽生え」(所沢市民文化センター・埼玉)
2000年
國際版畫邀請展(国立台湾藝術教育館・中正藝廊・台湾、Y2K国際版画展 横浜展(神奈川県民ホールギャラリー)、個展(アートハウスナノイエス朝日・前橋)
2001年
個展(三番町ギャラリー・川越)、毎日モダンアートオークション展(ラフォーレミュージアム六本木)、第1回現代美術・2001 CAT(CONTENPORARY ART TRIAL)展(グリーンホール相模大野多目的ホール)、大阪トリエンナーレ01(海岸通ギャラリー)

作品紹介

《私風景'99-湖水の歌》

《私風景'99-湖水の歌》

1999年 74.2×100cm

ゼラチンシルバープリント、手彩

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