EBIZUKA_Koichi-sam.jpg
作家名

海老塚 耕一(えびづか こういち)EBIZUKA Koichi

ジャンル
シック  モダン  モノトーン  抽象  銅版  

コメント

 どれほどの時が過ぎたのだろう。水に捉えられ、水を巡り、触れ、感受することにより、作品を構想し始めてから。さまざまな場所を訪れ、水を眺めていると、そこにはいつも風が吹いていた。そして今、水と風がどのように私を影響していくかを静かに見つめ続ける。
 時間は何処でも同様に流れるが、水の、風の創り出す光景は私を一瞬夢の世界へと誘う。そこ、つまり表現の場では自己が自己を超越させるという奇跡がおこり、作品を表出させる。
 銅版画に出合ってから、私が捉えられた「水と風」は銅版の上でその夢を像化していくが、今までの閉塞した関係で成立したかたちでは銅板上に像は結ぶことはない。なぜならばそれでは<かたち>が溶け出してしまうから。あたかも「水と風」のように。
(作家コメント「わたしのかたち」『版画年鑑2001』阿部出版より)

略歴

1951年
横浜市に生まれる
1979年
多摩美術大学大学院美術研究科修了
1986年
第6回インドトリエンナーレ・ゴールドメダル賞
1988年
第4回アジアンアート・ビエンナーレ・最優秀作家賞(バングラディシュ)
1991年
第15回平櫛田中賞受賞
1998年
版画初個展(養清堂画廊・銀座)
「文化庁買上優秀美術作品披露展」(日本芸術院会館)
2001年
第19回現代日本彫刻展・神奈川県立近代美術館賞
2002年
個展「海老塚耕一展-眼差しの現象学-身体・素材・記憶」(神奈川県民ホール)
2003年
タカシマヤ美術賞
「大地の芸術祭 越後妻有アート・トリエンナーレ2003」作品設置
2015年
第92回春陽展・岡鹿之助賞

作品紹介

《空をとられた水》

《空をとられた水》

2000年 28.7×22.8cm

メゾチントドライポイント

EBIZUKA_Koichi_02.jpg

《水の家-阿舎(あずまや)》

2005年 45×59.3cm

メゾチントドライポイント

EBIZUKA_Koichi_03.jpg

《水・分断される世界へ Ⅰ》

2015年 89.3×49.5cm

メゾチントドライポイント

関連書籍

関連サイト

公式サイト
Ebizuka_DOOR
このページのTOPへ