コメント
「若き日には想像もしなかったことだが、この十余年間に、国内外合せて12の美術館が『深沢幸雄展』を開催して下さった。 こういう回顧展のような展示でいつも思うのは、絵が見えるというようなことを超えて、それこそモロに人生そのものが恐しい程はっきり見えるということだ。年代順の壁面の前を過ぎてゆくと、袖口にザラザラ、その時代の空間が衣摺れの音を出す。その日、その日を刻んでいた行為、その重さをまた、改めて体験する。」
(作家コメント「わたしのかたち」『版画年鑑1999』阿部出版より)
略歴
- 1924年
- 山梨県に生まれる
- 1949年
- 東京美術学校彫金部卒業
- 1962年
- 第5回現代日本美術展・優秀賞
- 1963年
- メキシコ市にて銅版画技法を教える(メキシコ外務省)
- 1972年
- 第2回フィレンツェ国際版画ビエンナーレ・受賞
- 1986年
- 多摩美術大学教授(95年まで)
- 1987年
- 紫綬褒章。91年日本版画協会理事長(94年まで)
- 1994年
- メキシコ合衆国・文化勲章アギラ・アステカ
- 1995年
- 勲四等旭日小綬章
- 2000年
- 個展(東京都)
- 2001年
- 萩原英雄と二人展(町田市)、個展(東京都)、第46回CWAJ現代版画展(東京アメリカンクラブ・神谷町)
作品紹介
《印象(美しい若者)》
1976年 75×50cm
銅版混合技法
《不死鳥は舞う》
2007年 60×36cm
メゾチント