舟越 桂(ふなこし かつら)FUNAKOSHI Katsura
作家名

舟越 桂(ふなこし かつら)FUNAKOSHI Katsura

ジャンル
リトグラフ  人物  木版    銅版  

コメント

――(略)実際の人間のスケールを超える大きさで、頭部だけが描かれています。
 彫刻の場合も、これまで頭部は実際の大きさよりも小さめにつくっていたのですが、(略)彫刻と版画では、できたものへの感じ方は違うのですが、版画に感じたのは、すごく近寄って見ている感覚ですね。(略)こちらが近寄らせてもらって、顔に対峙しているような空気感になったと思いました。
――サンドペーパーを使用して、版にダイナミックに階調をつくっていく制作風景が印象的でした。
 (略)メゾチント銅版は、版全体に深く傷がつけられていて、それ自体が「立体的」といえます。単純な平面ではなく、奥行きがある。ですから、木彫で一枚ずつ皮を削ぐように作品を彫っていくのと似た感覚があった気がします。今までつくった版画の中で、一番彫刻に近い制作だったと思いますね。
(版画芸術159号 フォーカス・アイ「今までの中で、一番彫刻に近い版画制作」より インタビュー・辺見 海)

略歴

1951年
岩手県に生まれる
1975年
東京造形大学彫刻科卒業
1977年
東京芸術大学大学院美術研究科彫刻専攻修了
1986年
文化庁芸術家在外研修員(ロンドン)
1990年
クラウン・ポイント・プレス(サンフランシスコ)にてエッチングを制作・刊行(93年も)
1991年
タカシマヤ文化基金第1回新鋭作家奨励賞
1993年
アンドーギャラリーにてリトグラフを刊行(94年も)
1995年
第26回中原悌二郎賞優秀賞(03年中原悌二郎賞)
1997年
第18回平櫛田中賞、アンドーギャラリーにて木版画を刊行
2003年
「舟越桂 1980-2003」(東京都現代美術館など全国6館)
2009年
第59回芸術選奨文部科学大臣賞(美術部門)
2012年
「舟越桂2012 永遠をみるひと」(メナード美術館)
2013年
アンドーギャラリーにてメゾチントを制作・刊行

作品紹介

《冬の言葉》

《冬の言葉》

1997年 80×60cm

木版

FUNAKOSHI-Katsura-02.jpg

《大切な言葉》

2013年 50×36cm

メゾチント

FUNAKOSHI-Katsura-03.jpg

《オーロラを見るスフィンクス》

2013年 50×36cm

メゾチント

関連書籍

関連サイト

公式サイト
舟越 桂 OFFICIAL SITE
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