コメント
「私は、幸か不幸か、現代版画の流れや技法とは、全く無縁にこの世界に入り込んでしまった。私は浮世絵の伝統的な技法を唯一つの手掛りとして、自分のかたちを追い求めてきた。 板目木版の表現の中で、最も制約を受けるのがかたちの問題である。それで、色々な新しい技法の試みで、従来の不自由な木版特有のかたちから抜け出したいと努力をしながら表現の枠を広げようと今日に至っている。」（作家コメント「わたしのかたち」『版画年鑑1999』阿部出版より）
略歴
- 1913年
- 山梨県甲府市に生まれる
- 1933年
- 東京美術学校油画科卒業
- 1960年
- 第2回東京国際版画ビエンナーレ・受賞
- 1962年
- 第7回ルガノ国際版画ビエンナーレ・グランプリ
- 1963年
- 第7回日本国際美術展（第8、9回も）、第5回リュブリアナ国際版画ビエンナーレ・受賞（第6～9回、第12、14回も）、個展（ユーゴスラヴィア・リュブリアナ近代美術館）
- 1964年
- 個展（フィラデルフィア美術家会館）
- 1965年
- 第8回サンパウロ・ビエンナーレ（第9回も）
- 1966年
- 第5回東京国際版画ビエンナーレ・文部大臣賞
- 1967年
- 第7回リュブリアナ国際版画ビエンナーレ・受賞、チェコスロバキア国際木版画展・グランプリ
- 1968年
- 第1回ユーゴスラヴィア国際素描展・受賞（第4回も）
- 1970年
- 第1回バンスカ国際木版画ビエンナーレ・受賞
- 1979年
- 日本版画協会理事長（90年まで）
- 1986年
- 個展（山梨県立美術館）、山梨県文化功労者
- 1988年
- 勲四等旭日小綬章
- 1992年
- 第12回バンスカ国際木版画ビエンナーレ・名誉賞
- 1997年
- 個展（武蔵野市民文化会館）
- 2001年
- 第46回CWAJ現代版画展（東京アメリカンクラブ・神谷町）
作品紹介
関連書籍
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