コメント
「私は化石に深い同質性を見出す。それは表面その物としての確実な証しを持っているからであろう。化石は、事物の実体が消滅した痕跡であると同時に、彼岸と此岸／水平と垂直／重力と自重／圧力と平面／軌跡と場／痕跡と素材／時間と時間等々の／二極化が同質同化した接点でもある。私の全ての痕跡が化石化された物が作品であり化石化が生きた証しでもある。そんな為に私の実体が消滅するまで、つくり続けるのであり、それは同時に全ての事物を同質化したいと願う欲求からなのである。」（作家コメント「わたしのかたち」『版画年鑑1999』阿部出版より） 《井田照一は、版画、油彩、ペーパーワーク、陶、ブロンズなど様々なメディアへと作品を展開、現代美術において国内外において高い評価を得ている美術家です。》
略歴
- 1941年
- 京都市に生まれる
- 1965年
- 京都市立美術大学西洋画科専攻科修了
- 1968年
- 毎日フランス留学コンクール・大賞
- 1974年
- 第2回ノルウェー国際版画ビエンナーレ・買上賞、第2回芦屋川国際版画ビエンナーレ・大賞、ジャパンアートフェスティバル・優秀賞
- 1975年
- 第11回リュブリアナ国際版画ビエンナーレ・受賞
- 1976年
- 第10回東京国際版画ビエンナーレ・文部大臣賞
- 1977年
- 第1回現代版画大賞展・優秀賞。第13回日本現代美術展・京都国立近代美術館賞
- 1978年
- イビザ国際版画ビエンナーレ・イビザグラフィック'78・特別賞
- 1980年
- 第8回クラコウ国際版画ビエンナーレ・名誉賞
- 1981年
- 第14回リュブリアナ国際版画ビエンナーレ・第2位
- 1982年
- 第7回ブラッドフォード国際版画ビエンナーレ・受賞
- 1986年
- 第3回アジア美術ビエンナーレ・名誉賞、日米文化国際交流名誉賞
- 1989年
- サントリー美術館大賞展'89・大賞
- 1995年
- 山口源大賞
- 2006年
- 65歳で死去。
作品紹介
関連書籍
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