コメント
「時々、街はずれの河川敷にある緑地帯で散歩をする。広々と美しく整備されたここは、子供のころ仲間とよく遊んだ処だ。そこには林にかこまれた小さな池が今もあって、毎日何度か決まってカワセミがやってくる、岸からほんの数メートルの所に一本の止り木があって、いつも決まってそこに止まってから餌をねらうのである。だからそこでは必ずカワセミに会うことができるのである。どうも野鳥の愛好家が、そこの小魚に餌をまいて集めていてそれをお目当てに飛んで来るらしい。また別の公園の池に真鴨の雄が一羽いて、毎朝いつもの人から手うつしで餌をもらっている、そしてその横でうたた寝までしてしまう始末である。どうもこういった事は、在るがまま、自然のままが、わたしはいいと思うのだが。」
(作家コメント「わたしのかたち」『版画年鑑2000』阿部出版より)
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