岩切 裕子(いわきり ゆうこ)IWAKIRI Yuko
作家名

岩切 裕子(いわきり ゆうこ)IWAKIRI Yuko

ジャンル
抽象  木版    静物  風景  

コメント

 「眼にとまったパラグラフや気持ちの良い言葉をランダムに書き留めておいて、そうした言葉の羅列から自分のための原風景をゆっくりと紡いでいく――そして私自身が、ある程度離れたところからそれを眺めている。私はその風景の中にはいないし、触れてもいない。両者の間にはいつも<距離>がある。そこには時間的・空間的な隔たりだけでなく、音楽とも呼べないような僅かな音の連なりや、息をひそめて何かを待っているような漠然とした期待感も加わる。人を待っている、時間の過ぎるのを待っている――ただ静かに自分と自分のための原風景との距離を測りながら、その距離をかたちにしていく。あるいは何か別のものに置き換えていく。私にとって絵を描くことは、そうやってtranslateしていくことなのだと思う。」
(作家コメント「わたしのかたち」『版画年鑑2000』阿部出版より)

略歴

1961年
東京都渋谷区に生まれる
1988年
多摩美術大学大学院修了、日本版画協会展・協会賞、日韓現代版画交流展(ソウル市国立美術会館)
1989年
平成元年度文化庁芸術家国内研修員、日米現代版画交流展(ワシントン市立美術館)
1990年
個展(シロタ画廊・銀座、92、94、96、98年も)
1992年
日本版画協会展・第60回準会員記念賞、木版画-明治末から現代-(練馬区立美術館)
1993年
JAPANESE PRINTS( Alphirst Gallery・ニューヨーク)、木の表現-いま木版画とは-(以後隔年開催、77ギャラリー・銀座ほか)、TAEJON国際版画展(韓国)
1996年
日本版画協会展・準会員優作賞、会員推挙、静謐、躍動-木版の現在(東広島市立美術館)

作品紹介

《異象の座標軸~第四天~》4枚組

《異象の座標軸~第四天~》4枚組

1996年 102×36cm

木版

関連書籍

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