コメント
「掲載作品のタイトルは多くの中のひとつとか、たくさんでひとつといった意味のラテン語で1¢硬貨の裏面に刻まれています。
私の作品の大きさと1¢硬貨の小ささが良い対比だなと思ったのと、この言葉が民主主義やアメリカを想起させるのと同時に人間の視覚や心理構造(記憶)を暗示しているようできていることが引用、使用のきっかけです。
この作品は99年にリライトを加え現在某所に所蔵もされているのですが、それは、幾重にも折り畳める構造に改変され、部分の集積を協調する、<記憶>のひとつのとらえ方を暗示する仕様となっています。」(作家コメント「わたしのかたち」『版画年鑑2000』阿部出版より)
略歴
- 1953年
- 京都に生まれる
- 1979年
- 京都市立芸術大学美術専攻科西洋画専攻修了
- 1987年
- 個展(ギャラリー白・大阪)
- 1988年
- MAXI GRAPHICA(京都市美術館)
- 1989年
- 第3回和歌山版画ビエンナーレ(和歌山県立近代美術館、93年も)、MAXI GRAPHICA (Vopal Gallery・サンフランシスコ)、個展(INAXギャラリー2・京橋)、版から/版へ―京都1989(京都市美術館)
- 1991年
- 個展(シティギャラリー・神戸)、次代を担う作家展(京都府立文化芸術会館)・優秀賞
- 1992年
- アートは楽しい(ハラミュージアムアーク・群馬)
- 1993年
- 太田世界万国博覧会(韓国)、アート・ナウ(兵庫県立近代美術館)
- 1995年
- 個展(ギャラリーCoco・京都)
- 1996年
- 美の予感(高島屋・東京)
- 1997年
- 個展(高知県立美術館)、大阪トリエンナーレ 1997 版画・大阪21世紀協会賞
- 1999年
- 現代版画・21人の方向-現代版画入門(国立国際美術館)
作品紹介
《E pluribus Unum》
1997年 500×1314cm
リトグラフ