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「少女を描いていると次は大人の女性が描きたくなり、それがやがて少年へとテーマは自然と移り変わります。『METONYMIE』でエロティックな世界を終えると、急に可愛い子供たちが描きたくなって『CUISINE』を作った。これは調理場を舞台に子供たちが役まわりを演じるシリーズなんですが、二つの画集を見比べると、同じ絵描きが描いたのかと思われるほど趣向が違っています。また一方では、ある時期にひと通り描きたいものを描き尽くしてしまうと、今度は短い物語を書いてみたり??。」(『版画藝術』第84号より)
略歴
- 1936年
- 埼玉県に生まれる
- 1959年
- 日本大学芸術学部卒業
- 1964年
- 独学で油絵を描き始める
- 1974年
- 絵本『不思議の国のアリス』刊行
- 1978年
- 版画集『アリスの夢』刊行
- 1979年
- 画集『アリスの画廊』(美術出版社)刊行
- 1983年
- 版画集『オルペウス』刊行
- 1984年
- 回顧展「EROS'84」(西武アートフォーラム)、画集『エロスの劇場』(小学館)刊行
- 1989年
- 画集『青空』(美術出版社)刊行
- 1990年
- 回顧展「EROS'90楽園へ」(キリンプラザ大阪)
- 1992年
- 銅版画集『METONYMIE』刊行
- 1993年
- 銅版画集『CUISINE』刊行
- 1994年
- 石版画集『不思議の国のアリス』、『鏡の国のアリス』刊行
作品紹介
《花の三女神》
1994年 47.7×35.6cm
リトグラフ、手彩