川西 祐三郎(かわにし ゆうざぶろう)KAWANISHI Yuzaburo
作家名

川西 祐三郎(かわにし ゆうざぶろう)KAWANISHI Yuzaburo

ジャンル
伝統    木版  風景  

コメント

 「私は木版画家であった父・川西 英の家に生れたので、8歳の頃から子供心に親の真似がしたくて、父が仕事を始めると横に座って、父の大切にしている道具や材料を使って自然に木版画の制作を体験した。父にとっては仕事の邪魔になるので、何時も叱られ通しであった。このように私は油絵など他の世界を知らず、木版画からのスタートとなった。  現在ヨーロッパ風景と日本のふるさと風景、生れ育った神戸風景の3つのシリーズの制作を続け、8歳から制作した作品は1,050点を超えた。最も身近に父の作風の影響を受けて育ったため、若い頃は父とそっくりな表現であると人から言われ、大きな悩みであったが、ヨーロッパシリーズから親の作風から離れたと言われるようになった。体力の続く限り木版画ひと筋の道を歩み続けたい」
(作家コメント「わたしのかたち」『版画年鑑2000』阿部出版より)。

略歴

1923年
版画家・川西 英の三男として神戸に生まれる
1947年
関西学院大学商経学部卒業
1942年
第11回日本版画協会展(以後毎回出品)
1943年
第18回国展(以後毎回出品)、日本版画協会会員推挙
1949年
国画会会友推挙
1968年
第2回ピストイア国際版画ビエンナーレ(イタリア)
1971年
国画会会員推挙
1985年
神戸市文化賞
1989年
版画集『神戸100景』(神戸新聞社)刊行
1995年
兵庫県文化賞
1998年
作品集『ヨーロッパシリーズ』出版
東京国立近代美術館、国立国際美術館、ホノルル美術館他に作品収蔵

作品紹介

《カレル橋》

《カレル橋》

1999年 60×45cm

木版

関連書籍

このページのTOPへ