コメント
「私は木版画家であった父・川西 英の家に生れたので、8歳の頃から子供心に親の真似がしたくて、父が仕事を始めると横に座って、父の大切にしている道具や材料を使って自然に木版画の制作を体験した。父にとっては仕事の邪魔になるので、何時も叱られ通しであった。このように私は油絵など他の世界を知らず、木版画からのスタートとなった。
現在ヨーロッパ風景と日本のふるさと風景、生れ育った神戸風景の3つのシリーズの制作を続け、8歳から制作した作品は1,050点を超えた。最も身近に父の作風の影響を受けて育ったため、若い頃は父とそっくりな表現であると人から言われ、大きな悩みであったが、ヨーロッパシリーズから親の作風から離れたと言われるようになった。体力の続く限り木版画ひと筋の道を歩み続けたい」
(作家コメント「わたしのかたち」『版画年鑑2000』阿部出版より)。
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