コメント
「私にとって<つくる>ということは、自然の流れに沿いつつ、その時々の自分という〈断面〉を表現することに他なりません。(中略)
確かに感覚的な意味では現在でもコラージュが私の作品の根底にはあります。コラージュとは、ある文脈で与えられている意味を剥ぎ取って、全く別の意味を与えるということです。だから、いってみれば私の版画と彫刻の作品がお互いに交差しあっているのも、一種のコラージュみたいなものです。さらにつきつめれば、人生もコラージュではないでしょうか。出会いをそのように捉えれば、コラージュは物事すべての基本であると思います。」
(『版画藝術』第97号より)
略歴
- 1936年
- 大阪市に生まれる
- 1959年
- 京都市立美術大学日本画科卒
- 1971年
- 第6回ジャパンアートフェスティバル・大賞、第9回リュブリアナ国際版画ビエンナーレ・国際大賞(83年第15回ザグレブアカデミー賞)、第2回現代国際彫刻展・コンクール賞
- 1972年
- 第4回クラコウ国際版画ビエンナーレ・3席賞(78年第7回買上賞)、第1回ノルウェー国際版画ビエンナーレ・国際大賞
- 1973年
- 第1回世界版画コンクール・国際大賞
- 1977年
- 第7回現代日本彫刻展・大賞
- 1983年
- 第4回ソウル国際版画ビエンナーレ・優秀賞
- 1984年
- 第10回クラコウ国際版画ビエンナーレ・金メダル賞
- 1987年
- 「現代の版画 1987」・大賞(渋谷区立松濤美術館)
- 1992年
- 国際芸術文化賞、大阪市文化功労賞
- 1994年
- 京都府文化賞・功労賞
- 1996年
- 京都美術文化賞、紺綬褒章
作品紹介
《イメージのコラージュ Ⅱ-4》
1998年 30×27cm
フォトリトグラフ