北野敏美(きたのとしみ)KITANO Toshimi
作家名

北野敏美(きたのとしみ)KITANO Toshimi

ジャンル
シック  モダン  抽象  銅版  

コメント

 「退屈な長い会議が始まると、私は決まって心の中のエスキース帳に、気持ちが向くままイメージを描くことにしている。
 床に立つ椅子の脚は光を受けて実に美しい影を床板に落としている。壁には不可思議な斑紋を付けた球体が幻影となって現れては消えていく。椅子の上に人はなく、紫や青い光がゆっくりとシュールな線を描いている。
 何気ない室内の一隅からわき上がってくる幻影は、楽しい空間を提示してくれている。
 版による表現技法ほど<もの>の質感を醸しだしてくれる手段はないのではないかと思う。画面への願いに幾ばくかの<もの>のもつ様相の変化を閉じ込めたいと願っている昨今です。」
(作家コメント「わたしのかたち」『版画年鑑2001』阿部出版より)

略歴

1951年
長野県に生まれる
1974年
信州大学卒業
1985年
筑波大学大学院にて研修
1992年
文化庁優秀美術作品買上賞
1993年
第13回日仏現代美術展・優秀賞他フランス側2賞
1996年
第9回ウッジ国際版画トリエンナーレ(ポーランド)・名誉メダル賞
1997年
第2回エジプト国際版画トリエンナーレ・金賞、トリエンナーレ賞、第18回カダケス国際ミニプリント展(スペイン)・最高賞
1998年
第1回棟方記念版画大賞展(富山)・部門賞
1999年
第1回池田満寿夫記念芸術賞展(東京、大阪)
2000年
プリンツ21グランプリ展・小品の部グランプリ
2001年
第46回CWAJ現代版画展(東京アメリカンクラブ・神谷町)

作品紹介

《A View-9820》

《A View-9820》

1998年 10×10cm

エッチングアクアチント

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