KIYOTSUKA-Noriko-sam.jpg
作家名

清塚紀子(きよつかのりこ)KIYOTSUKA Noriko

ジャンル
シック  モダン  写真・コラージュ他  抽象  銅版  

コメント

 「後から聞けば、先生は中学生の頃から貧血で倒れた事があったそうで、77歳の今も年に1回位倒れるとおっしゃった。ある日、銀座で個展をされている先生と歓談後、帰路につき、先生と私は有楽町線に乗った。急に気分が悪くなったのか『僕は降りて休んで行く』とおっしゃった。私は慌ててホームに降り、ふらつく先生の手を取った。夜10時の護国寺のホームは降りる人もなく、ベンチは20m位先にあって、先生は目の前にある円柱に身を寄せて『ここで休む』とおっしゃったので、私は左腕を支えて立っていた。あっ! という瞬間、二人は腕を組んだまま、仰向けに倒れた。ばたんという感じだったが、頭は打っていたかった。  駆けつけた駅員は、アルコールのせいではないとわかると、車椅子に乗せて、二階の『忘れ物一時預かり』の部屋の片隅にあるベットで休ませた。貧血が元に戻るまでの90分は旅の終りの気分に似て、少し疲れた。」(作家コメント「90分の旅」『版画年鑑1999』阿部出版より)

略歴

1940年
旧満州国奉天省撫順市に生まれる
1968年
東京芸術大学大学院油画専攻修了、新制作協会展・新作家賞
1970年
第1回版画グランプリ展・賞候補
1971年
第39回日本版画協会展・会友賞
1975年
1975日本の版画(栃木県立美術館 80、85年も)
1976年
第12回現代日本美術展・東京国立近代美術館賞
1984年
第15回日本国際美術展・和歌山県立近代美術館賞
1985年
第1回和歌山版画ビエンナーレ・佳作賞
1992年
板橋の現況―2人展(板橋区立美術館)

作品紹介

KIYOTSUKA-Noriko-01.jpg

《旅の途中 1998-D》

1998年 75×108cm

銅板・コラージュ

関連書籍

このページのTOPへ