コメント
「誰でも何かにこだわりを持っている。こだわることでその人の個性はできているのであるから。でも自分自身で作り上げたこだわりに、なかなか疑問を抱くことはないような気がします。それはこだわることでいろいろなものが形成されていくのだし、疑えば自分がなくなってしまうような不安に陥るということを知っているからだと思います。しかし、創造する者はこのことに臆病になってはいけないということが少しわかって来ました。変化させるのではなく変化するものとして受け入れることができれば、こだわりに縛られることから開放されるのだと、今日も絵を描く。」
(作家コメント「わたしのかたち」『版画年鑑1999』阿部出版より)
略歴
- 1947年
- 新潟に生まれる
- 1972年
- 東京芸術大学大学院版画専攻修了
- 1979年
- サンシャイン版画・版種別グランプリ展・石版画部門大賞
- 1980年
- 1980日本の版画(栃木県立美術館、85年も)
- 1981年
- 第15回現代日本美術展・兵庫県立近代美術館賞
- 1983年
- 東京セントラル美術館版画大賞展・個人賞、第16回現代日本美術展・和歌山県立近代美術館賞
- 1983年
- リュブリアナ国際版画ビエンナーレ(85、88、91年も)
- 1986年
- 現代版画の表現と技法(練馬区立美術館)
- 1988年
- グレンヘン国際版画トリエンナーレ・招待出品
- 1994年
- 第1回エジプト国際版画トリエンナーレ(97年も)シガ・アニュアル'94 版の宇宙(滋賀県立美術館)
- 1995年
- 第11回ノルウェー国際版画トリエンナーレ・招待
作品紹介
《刻-Ⅱ》
1997年 66.2×49.2cm
リトグラフ