コメント
作品テーマは「人間」である。この目には見えない作品テーマを視覚化するために、身体を主なモチーフとしている。 身体は刻々と変化するものである。呼吸をし、細胞が崩壊と再生を繰り返して一日として同じということはない。そうした日々の積み重ねで、一つの身体が出来上がっていくのである。 人は自分の身体から逃れられない。それは作品をつくる側にも見る側にも平等である。意識せざるをえないもの=身体であり、そうした意味で、身体は誰にでもリアルで興味深いテーマであると言える。すなわち身体を通した制作および鑑賞は、自己確認をしながら人間を見つめることなのである。
(版画芸術154号巻頭特集 現代版画ジャパン 作家コメントより)
略歴
作品紹介
関連書籍