コメント
「3年ばかり前からパリの風景を描き始めた。ロンドンの建築物の煉瓦を基調にしたスクエアーなかたちと比べると、パリの建築物にはトライアングルなかたちが随所に配置されていて興味深い。パリの風景画といえば、シャルル・メリヨンのエッチングを思い浮かべるが、学生の頃から大好きでずっと僕を魅了し続けてきた。メリヨンが描いた当時の風景は、シャトル街のように130余年もほとんど変わらない所もあるが、それは例外で、多くの風景は失われたり、当時の面影もなくなってしまった。とはいえ、パリは魅力的な街であることは今も昔も変わらない。現代のパリをメリヨンとは違った技法で描いてみたい。」(作家コメント「わたしのかたち」『版画年鑑1999』阿部出版より)
略歴
作品紹介
関連書籍