コメント
「私の芸術の大半は水玉や網目からなりたっている。無限に同じパターンが続くのである。これをつきつめるといろいろの創造的分野が広がってきて、汲めども汲めどもつきない大海にゆきつくような感じがする。
ひるがえって作品は人と人との出合いなのだ。おもわぬところで未知の人から、『私はあなたの版画をもっています』と言われることがある。そういうことが度重なる。中にはサインや一緒に写真をとらしてくれといって、すばやくパチリ。むこうもさるものである。私と一緒のところをカメラで写す。わづらわしいといえばいえるのだが。持っている人にとっては上機嫌である。私の絵は＜常同反復＞─レペティティヴ・ビジョン、＜無限の網＞─インフィニティ・ネットから多く作られ、そのロジックは私の絵や版画、彫刻にその創造の原点がある。」
（作家コメント「わたしのかたち」『版画年鑑1999』阿部出版より）
略歴
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長野県松本市に生まれる
- 1957年
- 渡米、ニューヨーク・アート・スチューデンツ・リーグに学ぶ
- 1966・93年
- 第33回・45回ヴェネチア・ビエンナーレ
- 1967年
- 個展（クライスラー美術館）
- 1968年
- 第4回ベルギー国際短編映画祭・入賞、第2回アン・アーバー映画祭・銀賞
- 1983年
- 第10回野性時代・新人賞
- 1986年
- 個展（カレー美術館、ドール美術館）
- 1989年
- 個展（オックスフォード美術館）
- 1998年
- 個展（ロサンゼルス・カウンティ美術館、ニューヨーク近代美術館）。この間、世界各地で個展、美術館でのグループ展多数
- 2000年
- 第50回芸術選奨文部大臣賞、外務大臣表彰を受賞。個展（フランス、デンマーク、韓国、日本巡回）
- 2001年
- 朝日賞受賞
- 2002年
- 松本市美術館開館記念個展、紺綬褒章授賞。
- 2003年
- フランス芸術文化勲章オフィシェ受勲、長野県知事表彰（芸術文化功労）受賞。
- 2004年
- 個展「クサマトリックス」（森美術館）、個展（東京国立近代美術館、京都国立近代美術館、広島市現代美術館、熊本市現代美術館、松本市美術館）
- 2006年
- ライフタイム アチーブメント賞（芸術部門）、旭日小綬賞、高松宮殿下記念世界文化賞（第18回）絵画部門 受賞
作品紹介
関連書籍
関連サイト
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