コメント
「1957年から版画制作を始め、最初はデフォルメした鳥や魚の形態を木版で表現していたが、<富士山>や<植物>など象徴的なものを、意味を抜き去り、形骸化する方向をとりはじめ、それと同時に版種も多様になって<広告>、<新聞>、<カレンダー(数字)>などを即物的に捉えるようになり、最近は、版の特質や構造の方に興味をもっていて、木版・シルクスクリーンを中心に制作している。図版の作品は、『転回』のシリーズの中の一つで、正方形の版を90度ずつ回転させながら4色刷りで仕上げている。」
(作家コメント「わたしのかたち」『版画年鑑1999』阿部出版より)
略歴
- 1936年
- 大阪府に生まれる
- 1964年
- 日本版画協会展・山本鼎賞
- 1970年
- クラコウ国際版画ビエンナーレ・4席賞
- 1975年
- リュブリアナ国際版画ビエンナーレ・グランプリ
- 1979年
- ジャパンアートフェスティバル・大賞(ウッヂ美術館他)
- 1980年
- クラコウ国際版画ビエンナーレ・4席賞
- 1991年
- 大阪版画トリエンナーレ・特別賞(マイドームおおさか)
- 1995年
- 戦後文化の軌跡1945-1995(目黒区立美術館他)
- 1998年
- 日本の木版画1200年(町田市立国際版画美術館)
- 1999年
- イメージのむこうがわ(東京都)
- 2000年
- アート最前線25年作家とともに(静岡県)
- 2001年
- 第46回CWAJ現代版画展(東京アメリカンクラブ・神谷町)
作品紹介
《配置 (転回W13)》
1994年 80×80cm
木版