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作家名

中山隆右(なかやまたかすけ)NAKAYAMA Takasuke

ジャンル
スクリーンプリント  モダン  孔版  抽象  

コメント

 「スペクトラムは、視覚的に見えない光を表現したものであり、一つの存在する<かたち>です。スペクトラムは、外界にあるものとして見る人に受けとられ、空間世界に存在します。空間は存在の根源であり、存在の事実を形成します。存在するものは全て空間をもち、スペクトラムは固有の空間構造をもつ光の形です。作品は、色の知覚と線の意識が結合し、現実を経験します。色と線の結合としての知覚表現、その上に立つ創造はその色と線に直接結びついており、知覚はそのものの色と形を結びつける精神的な作業です。  スペクトラムは無限の空間としての背景を予想し、背景の間に距離が存在します。背景はスペクトラムの位置を確定し、スペクトラムの存在に関わる限り、背景をなすものは、スペクトラムをもって初めて在り方を完成します。言いかえると作品を自分の前に置いて、初めて自分自身が存在することができるのです。」(作家コメント「わたしのかたち」『版画年鑑2000』阿部出版より)

略歴

1949年
群馬県桐生市に生まれる
1976年
多摩美術大学大学院修了
1981年
日本版画協会、会員推挙
1983年
第4回ソウル国際版画ビエンナーレ、第1回中華民国国際版画展(台北)
1984年
第11回イビサ国際版画ビエンナーレ
1985年
第16回リュブリアナ国際版画ビエンナーレ、第1回ハーゲン国際版画ビエンナーレ、版画「期待の新人作家」大賞展・受賞
1986年
第11回クラコウ国際版画ビエンナーレ
1989年
毎日現代日本美術展
1990年
ニューヨーク国際美術の地平展
1998年
第1回神奈川国際版画トリエンナーレ
1999年
第19回カダケス国際ミニチュア版画展・受賞

作品紹介

NAKAYAMA-Takasuke-01.jpg

《SPECTRUM‐色相》

1998年 70×98cm

シルクスクリーン

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