コメント
「数年前より京都近郊の山間の町に住み、日々自然の営みを肌に感じながらの生活をしています。街中で暮らしていた時間との落差を痛切に思い知らされると共に、驚くことの多さに喜んで暮らしています。
木口木版画の制作を始めて以来、基本的テーマを、鉱物結晶世界と宇宙的気配を組み合わせた創作としてきました。鉱物結晶の観察を通じて地球的時間を感じ、夜空を観察しながら宇宙空間への思いをはせることが、新たな作品イメージを考えさせてくれる。これが小生のライフワークの基本だと思っています。」
(作家コメント「わたしのかたち」『版画年鑑2000』阿部出版より)
略歴
- 1946年
- 島根県に生まれる
- 1977年
- この頃より独学にて木口木版を始める
- 1981年
- 日本版画協会展に初出品(82年準会員推挙)
- 1984年
- カダケス国際ミニプリント展(スペイン)・85年大賞
- 1988年
- CWAJ現代版画展(東京、96年も)
- 1990年
- ミヤコ版画賞展(大阪)・受賞
- 1992年
- 世界蔵書票作家展(92年札幌、94年ミラノ、96年プラハ)
- 1993年
- 日本の木口木版画-明治から今日(板橋区立美術館)
- 1994年
- 第9回ソウル国際版画ビエンナーレ・優秀賞
- 1996年
- 第3回高知国際版画トリエンナーレ(99年も)
- 1998年
- 青森版画大賞展、神奈川国際版画トリエンナーレ
- 1999年
- 個展(養清堂画廊・銀座、Gallery Island・オスロ)
- 2001年
- 第46回CWAJ現代版画展(東京アメリカンクラブ・神保町)
作品紹介
《Neverland mellifluos-Ⅰ》
1999年 39.5×31.5cm
木口木版