コメント
「絵画にとっては、形(フォルム)は最も重要な要素の一つですが、版画にとっては、より複雑なものになります。即ち、形が型(版)でもあるということです。版画とタブローの差異をあまり重視しない私にとって、発想の段階では、型よりも形、形よりもイメージが重要です。しかしだからといって、版を軽視しているのではなく、版を描くのは大好きです。ただイメージを限定してしまったり、不自由になるような特定の形や型は、極力排除するようにしています。特に私にとっての形を意識しなくても、自然と自分なりのフォルムは、個性として出てくるものだと思います。」
(作家コメント「わたしのかたち」『版画年鑑2000』阿部出版より)
略歴
- 1950年
- 静岡県に生まれる
- 1973-99年
- 日本版画協会展
- 1974年
- 東京造形大学絵画科卒業、スコーピオスコーピオジョイント展(白樺画廊・銀座)
- 1975年
- 現代版画コンクール(大阪府民ギャラリー)
- 1982年
- 版画「期待の新人作家」大賞展(りゅう画廊)
- 1983年
- 東京セントラル美術館版画大賞展、リュブリアナ国際版画ビエンナーレ(旧ユーゴスラビア、85年も)、釜山青年版画ビエンナーレ
- 1996年
- 個展(シロタ画廊・銀座)
- 1997年
- 現代版画作家8人展(国際画廊銀座サロン)
- 1998年
- 青森版画大賞展、神奈川国際版画トリエンナーレ、AGRT WORLD PRINT FESTIVAL(スロベニア)
- 1999年
- 日本版画協会展・準会員優作賞、日本版画協会受賞作家展(ギャラリースペース21・新橋、GALLERY星ヶ岡アートヴィレッヂ)、ジェネフェルダー国際版画展(ドイツ)
作品紹介
《Somebody up three-B》
1999年 122×94cm
リトグラフ