コメント
「ある日、日常生活をたち切り、新しい土地で新しい生活を始めることによって、見えてくるものがあります。
2年間にわたるタイでの生活の中で、幾度となくその瞬間を経験しました。それは、日々の食事の時間や渋滞のバスの中、あるいは行き倒れの死体を目撃したり、これでもかというほどの美しい海に潜ったときなど、実にさまざまです。
強烈な現実が観念を凌駕する場に身を置いて、初めて具体的なかたちを描いてみたいと思うようになりました。」
（作家コメント「わたしのかたち」『版画年鑑2001』阿部出版より）
略歴
- 1966年
- 兵庫県に生まれる
- 1990年
- 武蔵野美術大学大学院修士課程修了
- 1994年
- 現代の版画1994（渋谷区立松濤美術館）
- 1996年
- 現代東京版画事情―伝統と逸脱（町田市立国際版画美術館）
- 1997年
- 現代日本美術の動静―版／写すこと／の試み（富山県立近代美術館）
- 1998年
- タイ国立シラパコーン大学客員研究員（国際交流基金、ポーラ美術振興財団、～2000年）
- 1999年
- Lines of Sight（武蔵野美術大学、アルバータ大学・カナダ）、日本の現代版画－北斎の末裔たち（スウェーデン）、日本の版画1945～1999時代の表情－反表情（町田市立国際版画美術館）
- 2000年
- 個展（ギャラリーなつか・銀座）、大きい版画と小さな版画（練馬区立美術館）
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