コメント
「ここ数年、日々葉山の海を見て、山を見て暮らしている。あまり旅にも出ないで、風の音や虫の声を聞きながら絵を描いている。絵が描けないときは、呆然と家内の練習するピアノの音を聴いている。
生きることを旅になぞらえるという作品のテーマそのものは変わりがないけれど、旅の孤独から愉しさへ、激しさから穏やかさへと、色合いが変化してきたように思われる。21世紀へのメッセージとして作品を作ってきたつもりが、いつの間にか21世紀に到達してしまった。これから先の、旅の変化を楽しみたいと考えている今日この頃。」(作家コメント「制作の途中で」『版画年鑑2000』阿部出版より)
略歴
- 1959年
- 兵庫県西宮市に生まれる
- 1985年
- 日本版画協会展(87年-、90年奨励賞、準会員推挙)
- 1986年
- 創形美術学校研究科版画課程修了
- 1987年
- 第3回西武美術館版画大賞展
- 1988年
- 第2回多摩秀作美術展(青梅美術館・91年佳作賞)
1992-94年 滞仏、パリ国際芸術都市(La Cite Internationale des Arts)にて制作
- 1992年
- サロン・ド・グラビュール・オリジナル(バロンジェラール美術館・バイユー)
- 1993年
- ヴァルナ国際版画ビエンナーレ(ブルガリア)
- 1995年
- 文化庁買上優秀美術作品披露展(日本芸術院会館)
- 1996年
- さっぽろ国際現代版画ビエンナーレ・大日本印刷賞
- 1997年
- インターグラフィア'97-国際受賞者展(ポーランド)、クラコウ国際版画トリエンナーレ(ポーランド)
- 1999年
- ぶどうの国の国際版画ビエンナーレ(山梨県立美術館)
- 2001年
- 第46回CWAJ現代版画展(東京アメリカンクラブ・神保町)
- 2003年
- 文化庁在外研修者としてペンシルヴァニア大学に滞在。
- 2004年
- 帰国
作品紹介
《7つの交響詩V-東の地平-》
1998年 103×138cm
木版、コラグラフ