コメント
「私はよくオートマティックにデザインを描いている。半ば無意識で描いた線描の中に新しいかたちやイメージを発見するのは面白い。
しかし私の手から自動的に出てくるフォルムやイメージは、まったく未知のものではない。いつも私が暮らしている伊豆高原の身辺のイメージや毎年出かけていくアメリカ南西部の荒野のオブジェがおのずと浮上してくる。
また私は自分のタブローや版画に描くかたちを言葉の語彙という意味にならって画彙とよんでいる。デッサンは描けば描くほど様々な画彙が増える。この蓄積された画彙を取り出して版画を作る。むろん版画を制作している段階でも新しい画彙が生まれるがそれは、次の作品の大いなるヒントになる。一つの作品が次の新しい作品を生む原動力になる。」
(作家コメント「わたしのかたち」『版画年鑑2000』阿部出版より)
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