コメント
「旅好きな私にとって旅のポイントはといえば、見知らぬ土地で方向感覚を失い、道に迷っている時のあの気持ちです。その土地の人々にとってごく日常的な数百メートルがはるかな距離に思え、途方にくれているそのときこそ、世界が深く豊かな万華鏡のように感じられ、私は喜びを知るのです。作品は動機付けとそれぞれの画材が持つ偶然の特性と、それから私自身の心という、その三巴から生まれてきます。一つが存在を主張するために他を呼び求めるという過程が常に作品作りの中にあり、小画面の薄明の中で私は途方にくれながら、私は旅を楽しむことができるのです。」(作家コメント「わたしのかたち」『版画年鑑2001』阿部出版より)
略歴
作品紹介
関連書籍