コメント
「普段の生活を刺激の少ない環境の中で平凡に暮している私にとって、頭の中から何か特別なイメージをしぼり出すというのはなかなかできることではないようです。そんなことからも私は無理することなく身の回りに何気なくあるものをもとに作品を作っています。
身の回りにあるものを形にするには写真を用い、そこに感じる違和感を埋めるように自分の感じたもの、ぬくもりを描き加えた版を重ねていきます。
やはり作品を作るときも真っ白なキャンバスの上に0から描き出すよりも実際に何かあるもののうえに手を加えていくことの方がしっくりきて、"そこにあるもの"を画面上でよりリアルに感じられるのです。」
(作家コメント「わたしのかたち」『版画年鑑2001』阿部出版より)
略歴
- 1974年
- 長野県飯田市に生まれる
- 1996年
- 次代の版画(愛知芸術文化センターアートスペースX・名古屋、~99年)
- 1998年
- 現代日本美術展(以後毎年)・2000年賞候補、あおもり版画大賞展
- 1999年
- 愛知県立芸術大学大学院美術研究科修了、ART BOX大賞展・準大賞、熊谷守一大賞展・優秀賞、個展(ギャルリーDECO・名古屋)
- 2000年
- 浜松市美術館版画大賞展・奨励賞、版画協会展・奨励賞
作品紹介
《on the table #100》
1999年 114×182cm
エッチング、アクアチント、ゼラチンシルバープリント
《08-1 DEEP FOREST》
2008年 130×194cm
パネルに印画紙、エッチング、ゼラチンシルバープリント
《08-2 NIGHT ON THE WILDS》
2008年 91×120cm
パネルに印画紙、エッチング、ゼラチンシルバープリント