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「私の前に花がある。私はその花を見る。私の意識は花に向かっており、私には向かっていない。いわば我を忘れて花を見つめている。この時、私にとって私はない。
しかし、私はある。正確にいえば、私はないという状態において私はある。私はないという状態において私は充実している。この生き生きした全き充実感が私そのものである。
『私があるということと、私が"花を見ている"ということと、そして"花がある"ということとは、いずれも端的に同一の"こと"の3つの側面であり、(中略)私と<もの>との実践的な関わりの場所において、(中略)同時発生的に実現される事態である』(木村 敏「自己とは何か」より、" "部は原文では傍点がつく)
私の作品は、私と花との実践的な関わりの痕跡である。」
(作家コメント「わたしのかたち」『版画年鑑2000』阿部出版より)
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