吉田 克朗(よしだ かつろう)YOSHIDA Katsuro
作家名

吉田 克朗(よしだ かつろう)YOSHIDA Katsuro

ジャンル
シルクスクリーン(孔版)  モノトーン  リトグラフ  人物  写真・コラージュ他  抽象  風景  

コメント

 「私が私自身の肉体をことさら強く意識してきたのは、幼い頃から病弱だったことによるのかも知れない。13歳の頃あやうく一命を落すところを救われ、また人生で最も多感な人格形成時の18歳からの2年間の闘病生活。このことが私の私以外のもの(人や物や風景や)を見る目を、ほんのちょっとずらしたのだと思える。幼い頃の臨死体験は肉体の脆さを自覚させたし、あの2年間に及ぶ病院生活が再度自分の肉体の脆さと、闘病に敗れて死んでゆく同じ棟の知人たちの葬儀に臨んだあのむなしさが、私の視覚を常に自分の肉体からしか他を見ざるを得ないような視覚に形作ったのだろうと思える。そんな所から私は作品を作っている。」
(作家コメント「わたしのかたち」『版画年鑑1999』阿部出版より)

略歴

1943(昭18)~1999(平11) 埼玉県に生まれる。昭和43年多摩美術大学美術学部絵画科卒業。45年第7回東京国際版画ビエンナーレ出品。第1回ソウル国際版画ビエンナーレ・グランプリ受賞。48~49年文化庁派遣芸術家在外研修員として渡英。「もの派」の作家として、いち早く版画の制作を始める。

作品紹介

《触

《触"テーブルの下で"XⅢ》

1995年 116×80cm

リトグラフ

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