コメント
「以前、京橋にありました美術館で、<現代アメリカ絵画展>が催され、大きな作品群に圧倒させられたその帰りに、近くの画廊の入り口横にかけてありました浜口陽三の小さな銅版画に、ホッとしたことを思い出します。
私は、黒の粒子が規則正しく並ぶメゾチントよりも、アクアチントで創り出す流れるような闇の粒子の階調が、私の表現したいものと合っていますので好きです。
現実の繁雑さを剥ぎとり、形態にとって本質的なものみを抽出して、静寂で神秘な内なる光明と闇を、言葉では表現し難い詩情を表現し、追求したいと思っております。
(作家コメント「わたしのかたち」『版画年鑑2001』阿部出版より)
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