名称

新版画

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解説

大正初期より、新時代の浮世絵を復興させようとする版元・渡辺庄三郎によって提唱されたもの。 1915(大正4)年に橋口五葉の「浴場の女」が発表され、以後美人版画の伊東深水、役者絵版画 の山村耕花、名取春仙、風景版画の川瀬巴水をはじめとする数多くの作品が制作された。これは、 明治末から大正期にかけて盛んになった「創作版画運動」が、自刻・自摺に固執するあまり、技術 的完成度を軽視する傾向があったことに対し、浮世絵の彫師・摺師による専門的分業制作を積極 的に生かし、それを画家(絵師)との協同制作として新たな創作的版画を生み出そうとした。新版 画運動は大正期をピークに、昭和初期からは次第に衰退していった。

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