コメント
「メゾチントは他の技法に比べて製版に要する時間が多い方ですが、私の場合は製版作業以上に時間を要するのが下描きを決めるまで。そこで必要以上に悩み、苦しんでしまいます。しかし、構図が決まり、目立てを施した銅板をスクレーパーで削り始めると長時間の製版作業は肉体的疲労はあっても精神的には極めて心地良いものです。 下描きで形や構図を決める悩みや苦しみが多い分、製版作業で形を具現化する楽しみは増えるようです。作品には身近な昆虫や小鳥などの小さな生きものたちや草花が登場しますが、それぞれのモチーフが限られた空間の中でのびのびと表情豊かに輝くかどうかは構図しだい。作品の良し悪しもそれで決まってしまうのでしょう。」（作家コメント「わたしのかたち」『版画年鑑2001』阿部出版より）
略歴
- 1950年
- 東京に生まれる
- 1971年
- 千葉大学工業短期大学部工業意匠学科卒業
- 1978年
- 個展（ギャラリー412・神宮前、82年も）
- 1980年
- 渡仏（～81年）
- 1983年
- メゾチント作家特集展（ギャラリータピエス・神戸、86、91年も）
- 1985年
- 個展（ギャラリーアメリア・南青山、88、93年も）
- 1995年
- 個展（版画廊／村越画廊・銀座）
- 2000年
- 版画集『小鳥たちの四季』刊行記念展（版画廊／村越画廊）
作品紹介
関連書籍
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