コメント
「画面に表れる形はもともと壁のキズやしみ、庭の木や机の上の散らかっている何かというような具体的なものからスタートしています。それらがイメージ化されデフォルメされて、点の集まりやゆがんだ丸や四角などになってゆきます。見る側にすれば、そこにはそれ以外のものが見てとれるわけではありませんが、シンプルなそれらの形はその性質上、さまざまな形に変化して見る人にイメージを思い起こさせることができます。一つの形や色は、それぞれの個人的な<~のように見える形>にまでフィードバックできると思っています。そうなったときに私の絵がイメージの広がりを持って成り立つと考えます。」
(作家コメント「わたしのかたち」『版画年鑑2001』阿部出版より)
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