コメント
「風景の断面として窓が気にかかる。そこで出会う景色が初めてであっても、いつか、どこかで見たような懐かしさを覚え、寄せては返す波のようにイメージが湧いて限りなく広がる。<わたしのかたち>は内在する虚景が限前の実景の中に溶け混む窓口なのかもしれない。」
(作家コメント「わたしのかたち」『版画年鑑1999』阿部出版より)
略歴
- 1932年
- 静岡県浜松市に生まれる
- 1957年
- 東京国際版画ビエンナーレ
- 1959年
- 日本版画協会賞、モダンアート協会・新人賞
- 1967年
- シェル美術賞展・佳作賞
- 1980年
- 木版画集『波八想』(画廊しずおか刊)
- 1982年
- 木版画集『やま樹想』(画廊しずおか刊)
- 1985年
- 文化庁芸術家特別派遣ミネソタ大学で木版指導・フリア美術館で修復研究
- 1990年
- ニューヨーク版画展・準大賞
- 1994年
- 木版紀行『しずおか四十八景』(郷土出版刊)
- 1996年
- 個展(ハギン美術館・アメリカ)、個展「明治はるあき」(明治村博物館)、木版画集『前田守一の四季』(静岡新聞社刊)
作品紹介
《風のスクリーン 窓-風の光景-2》
1995年 26×38cm
木版