コメント
「絵を描くというのは、絶えず新しい冒険のくり返しのような気がする。普段、何かしているときでも自分を捉えてはなさない無意識の創作意欲が、時間という流れにのって動いている。理屈ではなく、新しい試みの中にとび込んでいく啓示をもらえる瞬間の幸福と、ときにはとりつかれてしまった絶望とのくり返しの中に、私の創作者としての生活がある。 自分のまわりにある自然、あるいは事物の中で人間への愛と情熱を、描くという行為によって自分を感動させるものを土台に表現していく試みは、限りなく自由な精神と空間の中にある。自分の手が動きだした所から即興的に次から次へと、一つの線は他の線を呼び、形が生まれる。それは命のリズムにのって空間に泳ぎ出していくかのようだ。」(作家コメント「わたしのかたち」『版画年鑑2000』阿部出版より)
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