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「無意識の形あるいは本能的な形。幼児でも描くことのできる丸や渦巻、貝や草木が自然につくりだす形。水の波紋や雫や水溜まり。昆虫の巣や卵。腐敗していく人工物。無意識の形には無理がなく必然性がある。 誰にでも根底に備わっている、本能的な部分の感に触れて何かしら感じてもらえるのではないだろうか。それは安堵感であったり、まったく逆な感であったり。そして観る側の生活や現在おかれている状況や精神によって、それは変わっていく。触発されたり、したり、目に見えない糸でのあやとりのようなコミニュケーションが生まれる。触発されるも、するも、自分の感を錆びつかせないこと。すると無意識で本能的な形が、呼吸するのと同じように表われてくる。」(作家コメント「わたしのかたち」『版画年鑑2000』阿部出版より)
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