坪内 好子(つぼうち よしこ)TSUBOUCHI Yoshiko
作家名

坪内 好子(つぼうち よしこ)TSUBOUCHI Yoshiko

ジャンル
  銅版  風景  

コメント

 「アクアチントを敷いて金箔を押した紙にまた版を重ねる。するとそこにはまるで永い時間の集積があったかのようなさびれて、風化した<空間>が生まれる。ずっと前からそこにあり、そしてこれからもずっとそこに存在する―といわんばかりの無限性を持った空間。
 すると、かたちを持った<もの>たちは、より存在感を主張しはじめる。
 無限性という時間に包まれた有限な<もの>や<かたち>。呼応し共鳴しあいながら画面全体の存在感が生まれてくるとよいなと思う。
 そして本当の時間の集積がはじまる。刻、一刻と時間と溶けあい、馴染んでくると......私の求める存在感が現実味を帯びてくる。」
(作家コメント「わたしのかたち」『版画年鑑2001』阿部出版より)

略歴

1966年
東京に生まれる
1989年
女子美術大学芸術学部絵画科洋画専攻版画卒業、卒業制作、女子美術大学版画研究室買上、版画「期待の新人作家」大賞展(伊勢丹ギャラリー・新宿)・買上賞
1994年
個展(養清堂画廊・銀座、97、2000年も)
1995年
ART BOX大賞展(ART BOXギャラリー・銀座)・岩亀アート賞、個展(おおつき画廊・福島、98、2000年も)
1996年
ミヤコ版画賞展(都画廊・大阪)・入賞、さっぽろ国際版画ビエンナーレ
1998年
第12回現代版画コンクール展(大阪府立現代美術センター)
1999年
個展(江田画廊・大分、リブレ裾野・静岡)
2006年
ブラチスラヴァ(スロヴァキア)に留学

作品紹介

《mener qu'en bateau IX》

《mener qu'en bateau IX》

1997年 45.5×60cm

エッチングアクアチント、金箔、手彩

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