作家名

秋山 巌(あきやまいわお)AKIYAMA Iwao

ジャンル
伝統  動物    木版  

コメント

 「かれこれ30数年も前の夏の終りごろ、わたしは四国の高松市に行った。そのときある書店に立ちより、何げなく手にした新書版の本が『草木塔』という句集で、著者は種田山頭火という放浪の禅僧で俳人ということがわかった。『草木塔』を読みおえたとき、晩夏の暑い日中なのに、背筋が寒くなるほどの感動を覚えた。わたしの貧弱な文字の知識、俳句観から、とび離れた世界を発見したのだ。  さらに、後日購入したのだが、山頭火全集を読み通して、わたしは、このことばは絵になると確信した。わたしを感激させたことば(俳句)を2、3句あげよう。 『生死の中の雪ふりしきる』/『うしろ姿のしぐれてゆくか』/『ここにおちつき草萌ゆる』等々であるが、わたしは30年余り、山頭火の俳句空間と格闘苦戦中である。されど愉しき哉。 合掌」(作家コメント「わたしの版画空間」『版画年鑑2000』阿部出版より)

略歴

1921年
大分県竹田市に生まれる
1953年
太平洋美術学校卒業、棟方志功、坂本繁二郎に師事、独学にて民族学、仏教学、俳詩、陶芸、彫刻、水墨画を学ぶ
1970年
日本板画院退会
1977年
棟方志功に傾倒した、板画家4人(秋山 巌、日下里美、高橋 功、土屋正男)と「柵」を結成
1966年
CWAJ現代版画展
2001年
秋山 巌木版画展(千葉、名古屋、広島)、第46回CWAJ現代版画展(東京アメリカンクラブ・神保町)
個展 国内250回以上、海外24回

作品紹介

AKIYAMA-Iwao-01.jpg

《七賢人》

1997年 43×81cm

木版

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