井上 勝江(いのうえ かつえ)INOUE Katsue
作家名

井上 勝江(いのうえ かつえ)INOUE Katsue

ジャンル
モノトーン    木版  植物  

コメント

 「私の表現するものがほとんど植物で特に花であります。ながいこと花と向き合ってスケッチをしてきました。その上、色彩は黒、黒も<ねり墨>を使います。墨を何カ月も水に漬け、水をかえながらやわらかくします。やわらかくなったら乳鉢ですりおろし、こして使います。墨色は七色を秘めているといわれますが、まさにそのとおりです。美しいものです。墨色と和紙との出合いを考えて和紙選びをします。単純にデフォルメされた花が息をふきかえす時です。墨色によってできるかぎり飾りを取り去って花を表現します。デフォルメされた花、和紙、墨との葛藤が木版にとりくんでいるようです。」
(作家コメント「わたしのかたち」『版画年鑑2001』阿部出版より)

略歴

新潟県に生まれる
1961年
三軌会和巧賞
1967年
日本板画院同人
1976年
aaia賞(建築美術工業協会)
1977年
NHK「趣味の園芸」とびら絵1年間制作
1980年
山形市立石寺中性院六曲屏風、町田市円城寺ふすま絵制作
1982年
日本板画院理事(~99年)、『井上勝江の書票』クリフ・パーフィット著(いぎりす館刊)
1983年
第3回ミニプリントインターナショナル展(スペイン)

作品紹介

《悠2》

《悠2》

1996年 35×50cm

木版

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