コメント
「<いい味>を探している。
近所の猫から文学まで、あらゆる分野あらゆる表現の中から。
たとえば、雷形に曲がった猫のしっぽや、古くさくて誰も使わないようなドラマの中の言い回し、日常の何気ないくり返しのなかに、ずっと忘れていたものに気付かされるような瞬間がある。
なにげなくそっけない、とらえどころのないそれらのイメージとフォルムの断片をつなぎ合わせて私は作品をつくる。コラグラフがさまざまなテクスチュアを版上に出合わせるように。」(作家コメント「いい味」『版画年鑑2001』阿部出版より)
略歴
- 1955年
- 群馬県桐生市に生まれる
- 1980年
- 筑波大学大学院修了
- 1982年
- 国際ミニチュア版画ビエンナーレ(ソウル)・優秀賞
- 1985年
- 版画「期待の新人」大賞展(伊勢丹ギャラリー・新宿)・91年受賞、中華民国国際版画ビエンナーレ(台北、87、89、91年も)
- 1987年
- スタジオスクール&ギャラリー国際ミニプリント展(ニューヨーク)・89年受賞
- 1994年
- 個展(ヨンカース教育文化芸術センター・ニューヨーク)、上毛芸術奨励賞
- 1998年
- カリニングラード国際版画ビエンナーレ10年祭(ロシア)
- 1999年
- 『夢十夜』(パロル舎)刊行
- 2000年
- 中華民国日本交流版画展(台北市立美術館・台湾)
- 2001年
- 第46回CWAJ現代版画展(東京アメリカンクラブ・神谷町)
作品紹介
《午睡の土産》
2000年 75×61cm
コラグラフ