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「私の師は棟方志功であるが、当初志功風の版画であった。あるとき『棟方は一人でいい』との言葉に接して、自分なりの作品を創作するためにしばしば京都にでかけた。石庭にたたずむときが多く、南禅寺方丈庭園は白砂で静寂の中にあった。大小五個の石が絶妙に配置された枯山水の名園、突然陽が陰り、夕立が庭を通りすぎると再び日の光が庭に射し込んだ。庭は不変不動のものでありながら、太陽や雨、雲、雪など自然の要素を受け入れて刻々と変化を見せてくれた。その光景が私の<湖山>のテーマへと膨らんでいった。」(作家コメント「わたしのかたち」『版画年鑑1999』阿部出版より)
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