コメント
「類型としては具象的な作品を描いていますが、たとえ現実の事物の形をその通りに描いたとしても、四角に区切られた虚構の画面の意味に奉仕するための形であって、日常感じている現実の意味とは凡そ異なったものであると考えています。 だからといって日常から逃避するために虚構の世界を構築しようとしているのではありません。手ひとつをとっても、現実の人の手は人生の象徴であり素晴らしく、私にとって画面の中に閉込められるような存在ではありません。現実の形を虚構の中に借り、それをまた、鏡のように見る人に手渡したいと努めているに過ぎません。」(作家コメント「わたしのかたち」『版画年鑑2000』阿部出版より)
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