コメント
私はモチーフを限定せず作品表現に取り入れています。人物や衣装のようなものが出てくる作品には、タイトルの最初に「ひとかけら」。抽象であるならば、形の流れという意味で「かけら流れ」。生物が出てくるものには、人間の進化の過程を辿るという意味で「ことはじまり」とつけています。私の作品のタイトルは詩のようになっており、これは日本でいう川柳のような形式にしています。また、私は版画に登場するモチーフをどのような技法で制作したかということに力を入れています。水性木版画という限定された技法や材料に工夫をこらし、技法から表現を組み立てることで、質の高い作品を制作することができると思うからです。
(作家コメント『版画芸術』154号巻頭特集「現代版画ジャパン」より)
略歴
- 1975年
- 長野県に生まれる
- 1998年
- '98ふくみつ棟方記念版画大賞展・佳作賞
- プリンツ21グランプリ展・特選(99年小品部門準大賞)
- 1999年
- 第5回鹿沼市立川上澄生美術館木版画大賞展・準大賞
- 第1回飛騨高山木版画ビエンナーレ・奨励賞
- 2001年
- 多摩美術大学大学院絵画学科版画専攻修了
- 東京国際ミニプリントトリエンナーレ展・美術館賞
- ジェイ・ワン アートオーディション・大賞
- 2002年
- 第70回記念 日本版画協会展・奨励賞
- 2003年
- 文化庁新進芸術家国内研修制度を通じて木版画家・磯見輝夫に師事
- 2009年
- 京都版画展実行委員会 新鋭展 アートフィスティバル・招待賞
- 2020年
- 『新版 高い表現力が身につく上達のコツ50』監修(メイツ出版)
- 2025年
- 第23回南島原市セミナリヨ現代版画展・西日本新聞社賞
- 第27回鹿沼市立川上澄生美術館木版画大賞・大賞
- 2026年
- 個展「第27回木版画大賞受賞者 牧野浩紀展」(鹿沼市立川上澄生美術館・栃木)
作品紹介
《黄空の雲華》
2025年 91×91.5cm
水性木版
《鶏冠から昇り雲へ》
2024年 120×90cm
水性木版
《恵を汲むための壺》
2025年 120×91cm
水性木版