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「1940年代の終わり頃、東京にまだ戦争の傷跡である焼跡があちこちに見られた時代に、平塚運一に木版の指導を受けた後、関野凖一郎に銅版技法を教わり、駒井哲郎らと日本銅版画家協会の設立に参加した。
60年代に入り、銅版と木版の併用技法を使って作品を発表、64年、東京国際版画ビエンナーレでの受賞を機に独自の技法による作品を制作し続けて現在に至る。
ふり返ってみたら私の版画制作歴は半世紀を超えた。」
(作家コメント「わたしのかたち」『版画年鑑2000』阿部出版より)
略歴
- 1930年
- 東京に生まれる
- 1957年
- 春陽会展・春陽賞
- 1958年
- 朝日秀作美術展(65、66年も)
- 1960年
- 東京国際版画ビエンナーレ(68年まで毎回・64年文部大臣賞)
- 1967年
- サンパウロ国際ビエンナーレ(ブラジル)
- 1968年
- ルガノ国際版画ビエンナーレ(スイス)
- 1979年
- 東京都の委嘱を受け欧米6カ国のビエンナーレ事務局を訪問調査
- 1981年
- 世界の現代版画25年展(東京)
- 1983年
- イタリア国際版画ビエンナーレ(イタリア)
- 1987年
- 文化庁在外研修員としてニューヨークに滞在
- 1990年
- 20世紀日本版画展(アメリカ)
- 1998年
- アガート世界版画フェスティバル(スロベニア)、個展(東京都)
- 2000年
- 日本版画協会展(東京都美術館・上野公園)、国際版画ビエンナーレ(イタリア)
- 2001年
- 第46回CWAJ現代版画展(東京アメリカンクラブ・神保町)
作品紹介
《ハドソン川の夕風 Breeze from the Hudson》
1998年 55×43.5cm
銅板、木版