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水口の表現世界を辿ってゆくと何気ない日常のひとこまや、日々の暮らしの中で起こる他愛のない出来事が着想の原点だと理解できよう。結婚、出産、転居、子供の成長など、その時々に感じたエッセンスを木版という手法を以て表現に置き換える。大層なコンセプトや特別な素材技法を用いているわけではないけれど、等身大の眼差しをこれほど自然にそして豊かに紡ぐことのできる作家は稀有だと私は思う。
(「等身大の眼差しがとらえた景色」立島 惠・佐藤美術館学芸部長 『版画芸術』195号より)
略歴
- 1982年
- 大阪府に生まれる
- 2005年
- 京都市立芸術大学美術学部版画専攻卒業
- 京都市立芸術大学卒業制作展・市長賞
- 2007年
- 個展(純画廊・東京 以降2019年まで毎年開催)
- 2012年
- 第18回鹿沼市立川上澄生美術館木版画大賞・入選
- 2013年
- 月刊美術公募展「デビュー2013」・奨励賞
- 第12回南島原市セミナリヨ版画展・南島原市長賞
- 2014年
- 第2回木版画会議特別企画展「木版ぞめき-日本でなにが起こったか-」(東京芸術大学大学美術館)
- 2015年
- 第14回南島原市セミナリヨ現代版画展・南島原市議会議長賞
- 2016年
- 第5回FEI PRINT AWARD・美術の窓賞
- 2017年
- 第10回飛騨高山国際現代木版画トリエンナーレ2017・入選
- 2022年
- 個展(純画廊・東京)
作品紹介
《窓 #6》
2013年 28×44cm
水性木版
《イロドリ #1》
2020年 64.7×45cm
水性木版
《イロドリ #3》
2021年 51×51cm
水性木版