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「私は常に視覚的表現のベーシックを思考する。
<紙にエンピツと消しゴム>があれば絵はできるのである。
プラス感覚が色彩を要求しさまざまなヴァリエーションを絵画にする。作品はそのプロセスに他ならない、いかに未完成の状態で直感的にキレルかを求める。すべての表現は感性のエスキースであり、ラクガキなのである。
その一手段として私は銅版を好む。
よりシンプルなハードエッチングでモノクロを追い求めている。線による多角的な黒の形象は限りなく私をとりこにする。」(作家コメント「わたしのかたち」『版画年鑑2001』阿部出版より)
略歴
- 1934年
- 熊本県に生まれる
- 1956年
- 東京芸術大学卒業
- 1961年
- 渡パリ
- 1965年
- パリ青年ビエンナーレ
- 1966年
- フレンヘン国際版画ビエンナーレ(西ドイツ)
- 1967年
- 日本現代美術展、リュブリアナ国際ビエンナーレ(スロヴェニア)・リュブリアナ現代美術賞
- 1968年
- 東京国際版画ビエンナーレ、クラコウ国際版画ビエンナーレ(ポーランド、招待)
- 1970年
- ビエラ国際版画ビエンナーレ(イタリア)、ブラッドフォード国際ビエンナーレ(イギリス)
- 1971年
- 帰国。ギャルリーヴィヴァン(銀座)設立
ドローイング、油絵、版画など制作、現在に至る
作品紹介
《ジャンク・ゾーン》
1999年 30×39.5cm
エッチング